奈良豆比古神社翁舞保存会
翁舞とは、毎年10月8日、奈良豆比古神社の秋祭りの宵宮に、町内の翁舞保存会の人々によって奉納される伝統芸能である。古くは40戸ほどの翁講で伝承されてきたが、高齢化・少子化の波におされ、講中も減少の傾向にあり、後継者の育成と保存・継承を図るべく、翁舞保存会を発足した。 奈良時代に春日王の病気平癒のため、祈願の舞を奉納したのが、始まりとされる。現在の翁舞は、いわゆる式三番で前謡・千歳の舞・太夫の舞・太夫と脇二人の三人舞・三番叟の前謡・千歳の舞と三番叟の問答・三番叟の後舞となっている。 能楽の起源ともいわれる由緒ある神事で、平成12年12月27日に国の重要無形民俗文化財に指定された。