越中五箇山こきりこ唄保存会
「こきりこ」は、日本の郷土芸能の中では一番古い様式を残す民謡と言われ、小・中学校の音楽教材として紹介されるなど、全国的に知られるところとなりました。元々は五穀豊穣を祈り、農耕作業を労うため、田楽法師と呼ばれる職業芸人たちが田植えや稲刈りの間に行った「田楽踊り」から生まれました。 「こきりこ」は「筑子」あるいは「小切子」とも書き、二本の竹(煤竹)で作った簡素な楽器の名前に由来しているといわれます。また、桧の板を編み、半円に構えて波打たせて鳴らす「ささら」の不思議な音の響きも耳に残ります。その他「鍬鐘(くわがね)」、「摺(す)りざさら」など、田楽踊りのころから変わらずに伴奏を奏でています。合間の特徴的なお囃子の「デデレコデン」は、太鼓の音を表したものとされています。